”フレンチ”のトレンドは、日本の食材を使ったお料理。
調理法もシェフの自由な発想が求められていますね!
今回ご紹介する”フレンチ”は
グレーをテーマカラーに、
シェフの遊び心が詰まったお料理が頂けるのです。
「Ode」
開業からわずか2年余りで
ミシュラン一つ星を獲得する偉業を達成された、
「Odeオード」さん。
シェフの生井祐介氏は、
25歳で音楽の道から料理の道へ転身するという
異色の経歴をお持ちです。
その料理の数々は、優れた感性と遊び心に満ち溢れた、
自由な発想でとっても素敵♪
「Ode」という名前の由来は音楽用語からで、
高揚した精神をうたう”抒情詩”をそう呼びます。
テーマカラーは「グレー」
グレーの扉が印象的で、内装や器までも
グレーを中心とした色合いに統一。
シェフが大好きだという
この色に統一するのには理由が。
「料理に集中して欲しいから」
という意味が込められており、
目の前に運ばれた料理をより一層鮮やかに映し出します。
おもてなしの精神を強く感じる「Ode」さんは、
レストラン アジアベスト50の快挙も成し遂げられ
名実共に高い地位を確立。
楽しみにしてお伺いして来ました!!
ランチタイムの12:00を迎え、「Ode」さんの扉が開きます。
するとスタッフが一斉にお出迎え。
スタッフがフロア内を縦横無尽に行き来し、
サービスへの余念がないです。
上級のソムリエさんもおられ、
ワインとのペアリングはお手の物。
今回はピノノワールのシャンパーニュを頂く事にしました♪
ここで生井シェフのご挨拶を頂き、
ホールのスタッフさんがストレスを感じない程度に
お声がけくださります。
ミシュラン一つ星の実力は
サービス面からも感じますね♪
記憶に残るオマール海老の「アミューズ」
●アミューズ
自らの手で球体の蓋を開けると・・
7つ揃えると願いが叶うと言うあれ。
そう、ドラ〇ンボール。
座布団の上に乗ったこのボールが、遊び心満載のアミューズ。
オマール海老とカカオバターで球体に固め、
中から濃厚なオマール海老のムースが飛び出てくると
一気に海の香り!
間髪入れずに食前酒を頬張ります♪
コアントローにレモングラスやブラックペッパーで香りづけした、
爽やかなリキュールをショットグラスでグイっと。
●前菜
淡路産の”新玉葱と帆立のタルタル”
土台はお米を香ばしく揚げたもので、
表面は新生姜を焦がしたパウダーが。
あらゆる食感のオンパレード!!
まるで食感のコンチェルト(協奏曲)
とでも言ったところでしょうか。(勝手に名付けてシェフに怒られてしまいそう・・)
●小さなタルト
まるで洋菓子の様なフォアグラのタルト。
マデラ酒をきかせた新生姜とフォアグラの旨みが広がり、
表面はほうじ茶を混ぜ込んだ飴をコーティングしています。
「Ode」さんのシグネチャー
●シグネチャー
「Odeオード」さんを象徴する一皿。
思わず「なに?」
と疑問を抱いてしまうこのお皿。
グレーの壁をひとつずつ壊していき、
顔を覗かせる赤身や魚介!
炙った鰯はローズマリーの香りを纏い、
黒にんにく・バルサミコ・マヨネーズのソースで仕上げ。
そして尾崎牛が贅沢に散りばめられ、
ピクルスの食感と共に味わいます♪
はじめに戻って、グレーの壁と称したものは、
鰯の骨を卵白と合わせメレンゲに。
竹炭を加える事でグレーの世界観を演出しています。
●暖かい前菜
グレーな世界観を楽しんだ後には、
対照的な映える桜色♪
駿河湾産の桜海老を使ったリゾットで、
桜海老のフリットを散りばめ、フュメドポワソンという
魚介のお出汁を含んだ濃厚なリゾットに仕上がっています!
ゴールドラッシュの甘みが加わる事で、
「魚介オンリーワンからの脱却」を図っているようです。
●フォカッチャ
パティシエが作る焼き立てフォカッチャ。
パン作りに大切な吸水率を高め、ふわモチ食感を実現。
あまりにも美味しくて、思わずおかわりを頂きました♪
●魚
長崎県 五島列島のヒラスズキ。
アンチョヴィとケッパーのソースは焦がしバターの香り。
同じく長崎県産のアオリイカを添えています。
●肉
山形県産の金華豚。
プラムのキャラメリゼを添え、黄色のソースは梅。
じゃがいものニョッキは西京味噌を使ったソース。
甘み・酸味のバランスが素晴らしく、
お伺いした初夏にピッタリな
梅の酸味を織り交ぜています♪
●デザート
生のメロンを頬張った様なスイーツ。
ジュニパーベリーの爽やかさや、
メレンゲ・タピオカの食感を楽しむスイーツに。
お茶菓子はレーズンバターとスパイスをきかせたサブレ。
時計は14:30
実に2時間半が経過していました。
シェフの想いとは・・
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
食材は全て国産。
「日本の生産者の情熱やこだわりを届けたい」
生井シェフのこの想いこそが、
高揚した精神=抒情詩・Odeオード
なのかもしれません。
「Ode オード」
「Ode」さんへのアクセス
1人当りの予算と店舗情報
予算:(昼)8000円〜10000円程度
(夜)15000円〜20000円程度
住所:東京都渋谷区広尾5-1-32 ST広尾2F
交通手段:広尾駅 徒歩5分
TEL:03-6447-7480
営業時間:(月~土)12:00~13:00 last entry
18:00~20:00 last entry
定休日:日曜日